Mr.childrenホールツアー「虹」ライブレポ 周南市文化会館 (ネタバレ有り)



2016.4月30日  Mr.Childrenホールツアー「虹」ライブレポ(ネタバレあり) 山口県 周南市文化会館

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何の前触れもなく、いきなりの発表でファンを驚きと期待の渦に巻き込んだホールツアー「虹」開催。

あれから約2ヵ月、いよいよ運命の日が訪れた。

「虹」ツアー前半は、4/15山梨から5/26茨城までの計13本。

ここ山口県 周南市文化会館での公演はその6本目に当たる。

山口県とMr.Children。この両者に接点は無い。過去のツアー歴を調べてもこの土地を訪れた事は一度も無い。

そう、今回のツアーはそういったMr.Childrenにゆかりのない土地を訪れるというのが一つのコンセプトなのだ。

Mr.Childrenほどのビッグネームなら東京ドームを即日完売させるほどの人気を持つ。

そのMr.Childrenが敢えて収容人数の少ない「ホール」という空間でライブを行う事の目的とは?

本日メンバーの口からその答えを聞く事ができるのか。それともその「答え」を歌というメッセージにのせて伝えてくるのか。

このライブを体感する事で感じた、自分なりの「答え」を紐解いていく事にしよう。


セットリストは以下をクリック



 ▶ホールツアー「虹」山口公演セットリスト


  

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16:00 会場前の様子



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会場前には、今回幸運にもホールツアー「虹」のチケットを手にする事ができたファンが続々と集まってきている。

もしかしたら、残念ながら落選したファンも、その空気感を味わってみようとこの会場を訪れていたかもしれない。

いつものアリーナ、ドームツアーの華やかで喧噪的な雰囲気とは若干違う空気が流れている。

何というか、いつもなら全国のファンが一斉に会場に集い、楽しもうという雰囲気だが

今回は地元の人々がをMr.Childrenが歓迎して迎えている、そういういったアットホームな感じだ。


16:15 会場周辺探索


会場に着いてから、まずグッズ売り場を探すも見つからない(会場内にありました)

そしてツアートラックを探すが、これまた見つからない。会場の周辺を探索してようやく見つけた。

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ツアートラックまでは長蛇の列が。


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ツアートラック

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謎の『虹人間』を発見!(ミスチルのファンの方です。すごく気さくな方でした)

「色んなファンがいるんだなぁ、でもなぜか今日はそんな人たちを見るのも何だか楽しい」

そんな事を考えながら刻々と時間は過ぎていく。

16:30

会場の時間が訪れ、いよいよ会館の中へ・・・。

今回は、観客全員電子チケットでの入場だ。

これはもちろんチケットの転売を防ぐためのものだが、やはりというか入場に戸惑うファンも多く見受けられた。

「ちゃんと入場できるかなぁ」とちょっとドキドキしながら、何とか入場に成功。

自分の席を確認し、いよいよホール内へ。

座席は前から13列目だ。

この会場の一階は、最前列から最後尾まで23列目しかないから真中より少し後ろの席だ。 (詳しい座席表はコチラ)

とにかく距離感がハンパなく近い。

これは多分、アリーナやドームだとステージと1列目との間に数メートルの距離があり、それに加えて柵がある。

ホールはその距離が無い事で、物理的にも心理的にも近く感じるのかもしれない。

会場の様子を確認していると、観客の笑顔が多くみられる。

観客の表情からも、通常のツアーとは違った期待感と、少しリラックスしたような雰囲気が何となく感じられる。

ツアーの度に思うのだが、この開演までの待ち時間というのはファンにとっては心地よい時間帯だ。

色々な感情が会場内に渦巻く、特別な時間だと思える。

皆それぞれの生活があり、もちろん悩みや、日頃辛い事があるだろう。それでもこの時間だけは幸福な自分でいたい、笑顔でいたい、そういった空気感を何となく感じる。

そんな事を考えながら、開演までの時間が刻々と迫ってきた。

午後6時を時計の針がさした。

照明が落ち、会場内は真っ暗に。

緊張感が高まる、胸がドキドキする、期待感で張り裂けそうになる。

会場がざわついてきた・・・会場内に手拍子が鳴り響き

悲鳴のような、地響きのような大歓声がホールを包み込む。

いよいよ、

Mr.Childrenの登場!

黒と紺を基調とした衣装に身を包んだ4人のミスチルのメンバー。

対称的に白を基調としたジャケットに身を包む、サポートメンバーのチャラン・ポ・ランタンの小春さん、山本拓夫さんが両サイドを固め、サニーさんはメンバーの左斜め後方に。

今日はメンバー4人とサポートメンバー3人の7人体制だ。

ステージはいたってシンプル

いつものアリーナ・ドームツアーのようにド派手なセットやメンバーを大きく映すスクリーンも無く、あるのは必要最小限の照明、楽器のみ。

目を引くのは裸電球に例えた丸型の照明だ。

それが数個連なり、ステージ中央に並ぶ。

今回のホールツアーの演出の核になりそうな予感がする。

ステージを見ながらそんな事を考えていたら、聴いた事も無いイントロが鳴り響いた。

おとぎ話(新曲)


いきなりの新曲でライブがスタート。

まだ日本中で、一部の人間しか聴いてないであろう新曲。

スローテンポのこの曲に会場全体が静まり返る。

『ある人は覚せい剤で、警察に連行されて』 『ある人は猥褻行為を雑誌に暴かれた』

出だしからドキッとするようなフレーズが並ぶ。

優しさと、力強さをあわせ持ったようなこの曲。

優しくテンポを刻むJENのドラムが印象的だ。

『泣いても笑っても 一度きりのLIFE』 『札束を積んでもやり直すことができない』

サビのメロディと、歌詞が突き刺さる。

1曲目から、心を鷲掴みにされた気分だ。

【この新曲に関しての詳しい解説はこちらをクリック】

水上バス


いきなりの『水上バス」の会場がどよめく。

多分、会場にいる殆どの観客が予想しなかったと思われるスローバラード。

ライブでは 2009のツアー「終末のコンフィデンスソングス」以来、約7年ぶりの披露となる。

桜井さんの綺麗な高音が、会場に響き渡る。

「今日は声の調子が良さそうだ」と会場の皆が思ったであろう。

というか絶好調といってもいいくらいだ。

耳を澄まして聴き入っていると、会場右側からアコーディオンの音色が。

その美しい音色を奏でるのはツアー初参加の、チャランポランタン小春さんだ。

紅一点、やはり女性がステージにいるだけで雰囲気ががらりと変わる。

長い髪をなびかせ、体を左右にゆさぶりながら気持ちよさそうにアコーディオンを奏でる。

聴きどころの『この間偶然見つけたんだよ 新しいカフェ きっと気に入るよ』の部分ではキーボードのサニーさんとの掛け合いが心地よく会場内に響く。

皆、このバラードに聴き入っているようだ。

優しい歌


イントロで、先ほど紹介した小春さんのアコーディオンが会場に鳴り響く。

Aメロの低音の歌唱が難しいこの曲だが、難無く歌いこなす桜井さん。低音の声の響きもいい。

「優しい歌」の披露も2009のツアー「終末のコンフィデンスソングス」以来だが、

自分の中では、遠い暑い夏の野外での記憶 『POP SAURUS2001』。

この公演のラストで初披露された印象が強く残っている。

その印象を塗り替えるくらい、今日の「優しい歌」は素晴らしい。

サビの「oh~」では観客の大きな声が会場中にこだまする。

今日はお客さんのノリも絶好調だ。

彩り


ホールツアーにぴったりの曲。

観客と、桜井さんの「ただいま」「おかえり」の掛け合いに、会場が温かい雰囲気に包まれる。

「今僕の目の前の人の、笑い顔を作っていく」の部分では、桜井さんが会場を指さし大歓声につつまれた。


個人的には、このブログを書くうえでのテーマ曲なので、聴けて嬉しかった。

「なんてことのない作業が 回り回って まだ出会った事のない人の笑い顔を作ってゆく そんな確かな生き甲斐が 日常に彩りを加える」

この歌詞を聞きながら「読者の方にしっかり伝わるライブレポを書かねば…」といつもの楽しむだけのライブとは違い、別のスイッチが入った瞬間だった。



この曲あたりで、いつものライブとは違うある事に気付く。

それは「音」である。

やはり会場がホールなのでドームやアリーナと音響が全然違う。ここまで違うとは驚きだ。

ナカケーのベースの音なんかもはっきり聞こえるし、ドラムの響きも違う。田原さんのギターの音も他の楽器にかき消される事も無く、桜井さんの歌声もクリアに聞こえる。



MC


桜井さん「どうもありがとう、Mr.Childrenです!」


桜井さん「大きな会場だとレコーディングした音を会場で流しているけど、今日は全部『生』です。


田原さん「ホールにふさわしい曲を選んできたんでゆっくり座って聴いて下さい」


この後観客が席に座る


you make me happy

イントロのアコーディオンとトランペットの音色が心地よく会場に響く。

それと同時に、会場をムーディーな雰囲気が包み込んだ。

会場の空気感が、これまでの流れからガラリと変わった瞬間だ。

そうこの曲「you make me happy」は80年代を思い出す回顧ソングだ。

観客たちも、ある人は体を左右に揺らしリズムをとりながら、またある人は何か懐かしい想い出に浸るように目をつむり聴き入る。

普段あまりない「椅子に座って聴かせる」というミスチルメンバーの配慮とうまく重なり、更にこの曲の魅力を引き出している感じだ。

この曲はどうしてもこのホールという空間で聴きたかった曲の1つだ。

正直なところ、アルバム「reflection」発売時は、好んで聴く曲ではなかったが、

ホールツアー発表と同時に、期待感が一気に高まった。

多分、ホールという空間と、この曲がもつ雰囲気がうまくリンクしたからだと思う。

決してその期待を裏切らない、素晴らしい歌、演奏だった。

クラスメイト

you make me happyが終わったと同時に「次の曲は何がくるかな?」と一瞬予測をした。

自分の中では「渇いたkiss 」か「Another Story」の2曲が頭に浮かんだが、意外や意外まさかのクラスメイト。

この曲はミスチルの人気を決定つけた1994年のアルバム「atomic heart」に収録されているが、当時世間ではアルバム内の曲としてはなかなか人気を誇っていたと記憶している。

久々の演奏となるが、桜井さんのボーカルもライブで頻繁に歌っているかのように実に安定している。

目をつむって聴くと、まるでCDを聴いていると錯覚してしまうくらいだ。

会場を眺めると、皆この曲をじっくりと聴き入っているようだ。

当時の記憶を思い出している人がどれだけいるだろう?と感慨深い気持ちになった。


PIANO MAN

いきなりのトランペットとドラムのコンビネーションが会場に鳴り響く。

you make me happy~クラスメイトの流れをくむ、ジャズっぽいナンバーのPIANO MAN

黄色い照明が上下、左右に揺れ、派手な感じでで会場全体を包み込む。

先ほどの2曲に比べテンポの早いナンバーだが、観客は座ったままノリノリという普段ミスチルのライブではあまり見られない風景が目の前に広がる。

この曲の歌詞
『誰にも望まれてない気がする 生き甲斐だなんて言える代物じゃねぇ これはきっと確かだ』と

先ほど歌った彩りの
『そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える』

歌詞の対比も、「人間だからその時々で感情も変わるなぁ」と妙に納得して聴き入る。

ドラムの手数も多いこの曲。それでもJENは笑顔で演奏を楽しんでいるかのように見える。

サニーはピアノテクも十二分に堪能でき、バンド全体のグルーブ感を感じさせる演奏だった。

CANDY

この曲は全く予想していなかったので正直ビビった。

DOME TOUR 2009 SUPERMARKET FANTASY以来7年振りの披露となる。

この曲は「ドームで聴くラブソング」というイメージがあるが

ホールで聴く「CANDY」は、ドームのそれとはまた違った雰囲気を醸し出している。

ステージ正面では、裸電球のように暗がりをぽつんと照らしていた照明が

今度は飴玉のようにキラキラ輝いているのも印象的。

桜井さんも丁寧に歌っているのが伝わる。

サビラストの「ほろ苦いキャンディーが まだ胸のポケットにあった」の高音部分も難なくこなし、余裕すら感じられる。



MC




桜井さん「このステージ上にいるメンバーにバンド名を作りました。」

「なんかこの7人で一つのバンドのような気がして・・。それでバンド名をつけました!」


桜井さん「考え抜いてつけた名前が、Mr.Children光のアトリエで虹の絵を描くです」

桜井さん「真ん中をとって光のアトリエ正式名称はさっき言った長いの」


 


妄想満月

ピンク色の照明が会場を包み、なんだかあやしい雰囲気に・・・。

そしてイントロが鳴った時、あたりは「シーン」・・・。

自分だけが「おお!」と叫んで恥ずかしくなったこの曲だが、それもそのはず「Sign」のカップリング曲としてミスチルのライブでは初披露となる超レア曲だからだ。

ジャズチックな雰囲気がこのホールツアーには合うだろうと、自分のセットリスト予測の③に入れていた曲ではあるが、まさか本当にやるとは・・・。

とにかく最高だった。何が最高かというととにかく「レア感」。もうこれに尽きる。演奏してもらう、それだけでで嬉しい。

もちろんメンバーの演奏と歌声も最高。

普段ミスチルのライブではめったに聴けないであろうそしてもう一つ見所が。

それは、犬に扮するJENが間奏の「ワオーン」の所を歌う場面。

会場中の皆が腹を抱えて大笑い。スクリーンには犬と満月の影の姿が印象的。

そして更になんと2番の歌詞の出始めをJENが歌った!これには会場大爆笑+大声援が。

締めは桜井さんの一言「犬:JEN」さらなる笑いを誘った。


もっと

イントロでは何かを憂うように小幡さんのフルートが会場全体を包み込む。

「悲しみの場所に灯された裸電球に似た光」

このフレーズを聴いた時、ステージ中央の裸電球に似せた照明とリンクした。

「暗い目をしてたって
 この星のリズムは
 君に笑顔を降らすから
 きっと きっと きっと」

このフレーズを聴いて、会場のみなはどう感じているか?と目を閉じて考えてみる。

ある人は震災の事かもしれない、そしてある人は自分自身の日常生活とリンクさせているかもしれない。

様々な「想い」が会場の中に渦巻いているような気がした。

桜井さんも言葉一つ一つを噛みしめて歌っている感じだ。サビの高音が心に突き刺さった。

傘の下の君に告ぐ

少し長めのイントロから曲が始まった瞬間、座っていた観客が総立ちになる。

それと同時に「この曲のタイトル何だったかな?」と考え込む。

それでもイントロは鳴り続けるが、まだ思い出せない。

普段のアルバムのツアーでは、だいたいイントロの3秒で何の曲か判断がつくのだが、

今日のライブはイントロが鳴っても一瞬考え込む事が多い。

それだけ、普段演奏しないレア曲満載なのだが、こに曲はそういった意味では「象徴」とも言えよう。

そうこの曲は約20年前に発売されたアルバム「ボレロ」の中の1曲。

自分がライブで聴いたのも「Regress or Progress ‘96~’97 tour final 」以来20年振りだから相当前だ。

この曲は、歌詞がどうというより、ムーディーなコーナーから、アップテンポエリアへ移行する起爆剤的な意味で演奏されたと思う。

自分はその役割として最新アルバムから「ROLLIN' ROLLING ~ 一見は百聞に如かず」あたりを予測していたが、見事に外した。

しかし小幡さんのサックステクニックが鳴り響くこの曲。多分このサックスを聴かせたいがために選曲したのではないかと思わせるほどの迫力だった。

マシンガンをぶっ放せ

続くはこれまたレア曲の登場。もう長らくライブで演奏されていない曲だが、まさかのホールツアー「虹」での演奏。

「虹」という言葉とはかけ離れている歌詞のフレーズが並ぶが、やはり印象的だったのが出だしの「核実験」。

どうしてもあの国の事を思い出してしまうのだが、こういった社会風刺的な歌詞はあの時期のミスチルの魅力の一つでもあった。

「毒蜘蛛」「コンドーム(エイズ)」「殺人鬼」など印象的なフレーズを力強く歌う桜井氏に、会場の皆も盛り上がりつつも違った視線を送っているようにも感じた。

大きなアリーナツアーで演奏するなら左右に広がった大きなステージを動き回るはずだが、ここはやはりホール。1か所にとどまり歌い続ける桜井さん。

メンバーを映すスクリーンは無いが、桜井さんの何かを訴えるような鋭い視線が、遠目でもはっきり分かった。

WALTZ

イントロで会場にどよめきが。自分には「まさか、これやるの?」という観客の驚きのようにも感じた。

Aメロを歌い終えるまでの間、自分は若干混乱していた。そう、この曲を選んだ意図が掴めなかったからだ。

色々と考えているうちに曲は進む。

そこでやっと気付いた。

明らかに「音」で伝えに来ていると。

とにかく音圧が凄い。MCで「コンピューターは一切なく、全て生演奏だ」と言っていたが信じられない。

ツアー「REFLECTION」「未完」では間奏での亡霊と踊る桜井さんの姿が印象的だったが、このツアー「虹」ではそういった演出は一切ない。

つまり視覚的なものは抜きにして、「音楽そのもの」で伝えに来たのだ。

だからスタジアムの「WALTZ」とは全然違って聞こえた。

「どうだ、この音を聞け」と言わんばかりの桜井さんの熱唱と、メンバーの演奏。

とにかく音で圧倒された。

血の管

ピアノのイントロから何か物悲しげな雰囲気が。

一瞬「ツアーシフクノオト」へタイムスリップした気がした。

次はまたまた予想しない曲の「血の管」

こういった「アルバム」を抜きにしたツアーはイントロが鳴った瞬間の驚きを楽しめるのも一つの魅力だ。

しかしこの曲、「歌唱」という意味では、この「虹」周南公演の中では一番ではないかというくらい「完璧」だった。

ある意味「完璧なテイク」ともいえるCDをはるかに超えていた。

妖艶に会場に響くピアノとトランペットの音が歌を更に引き立たせる。

この公演でも特異な空間だった事は間違いない・・・。


こころ(新曲)


いきなり、聴いた事のないイントロが流れてきた。

新曲の「こころ」だ。

この曲に関しては、どうしても詳しくお伝えしたいので後日、歌詞付きでまとめてアップします。

5/7アップしました 新曲「こころ」についての詳しい解説はこちらをクリック


MC



桜井さん「『こころ』という新しい曲を聴いてもらいました。」

桜井さん「で、今回のセットリストはねヒットチューンばかりではないんですよ。シングルのカップリングに入ってる曲とかが多い。それこそ熱心にミスチルを好きで聴いてくれた人じゃなければ、この曲聴いた事が無いなってのが何曲かあって。」


くるみ

会場にイントロのアコーディオンの音色がこだまする。

先ほどのMCで桜井さんが「歌いたくて仕方ない」と言っていただけあって、実に感情がこもっている。

観客全員に言葉を丁寧に語りかけるように歌う桜井さん。

そして最後の大サビの高音も完璧に歌いこなす。裏声もバッチリだ。いつもはちょっと苦しそうだが、今日は違った。


GIFT

GIFTのイントロが鳴った瞬間「そうきたか!」と心で叫んだ。

「白と黒のその間に
 無限の色が広がってる
 君に似合う色探して やさしい名前をつけたなら
 ほら 一番きれいな色
 今 君に贈るよ」

この歌詞を聴いた時、まさに「虹」のイメージそのものではないかと思えた。

正直セットリスト予測から外した自分が恥ずかしくなった。

しかし、こんなに響く「GIFT」は初めてだ。

「GIFT」に対する印象が大きく変わった。

今まで聴いた中でダントツで一番にいい。

もちろん声の調子がいいのも理由の一つだが、

皆が歌詞のメッセージを受け取った心の動きからか、会場の一体感がすさまじかった。

HERO

赤い照明が会場を照らす。

この曲を聴きながら、「桜井さん自身はこの曲が大好きなんだなぁ」とひしひしと伝わる。

「人生をフルコースで深く味わうための 幾つものスパイス」

このフレーズを聴いて、日常の辛い出来事も、今日のこのライブも同じスパイスの一つなんだなぁと感じた。

MC

桜井さん「僕らにとって大事な曲をやります。


足音~Be Strong

イントロが鳴ると、会場からは大声援。

この曲のもつ、凄まじいエネルギーを感じる。

力強いAメロから始まり、サビでは会場全体に自然と大合唱が起こった!

サビを歌いあげた後、桜井さんの雄たけびが!これに観客も叫びにも似た声援で応える。

大合唱は続く・・・鳥肌が立つ・・・。

間奏ではボルテージが最高潮に!

「みんなの曲だ!」そう思えた。

最後の「誰かがきっといる」では観客の心が一つになって大きな声がこだまする。

曲が終わると、今日一番の大声援が。

ミスチルの代表曲である「終わりなき旅」を聴き終えた感じがした。

そう「足音」は「第2の終わりなき旅」になりうる曲だと確信した瞬間だった。

MC


桜井さん「でも必ず雨はやんで上がって思いもよらなかった綺麗な虹を見れるかもしれない。」

桜井さん「その為に前を向いて上を向いていたいと思います。次の曲はそんな曲です。」




通り雨

雨を連想させえるような青と白の綺麗な照明が会場中に広がる。

イントロが鳴った瞬間「よっしゃ~!」と心の中で叫んだ。

大好きなこの曲。HOMEツアーではアリーナ、スタジアムどちらともセットリストから外された。

桜井さんはこの曲に愛情はないのかと、ずっと思っていた、でもこのクライマックスで演奏してくれただけで心から嬉しい。

何となくほのぼのとさせる曲調で、会場の雰囲気もとても穏やかに感じる。

「いつか光が射して、それが乱反射しあってキラキラ輝くといいのに」の部分では桜井さんが低音、小春さんの高音を歌う。

綺麗なハモリが会場に響く。2人のコンビネーションもバッチリだ。

そしてまたまたJENの登場。2番のAメロを歌った!今度は妄想満月とは違い、意外にも美声を会場に響かせる。

曲前のMCも含めてある意味このツアー「虹」の象徴的な曲に聞こえた。

虹の彼方へ

「この曲を待ってました!」と言わんばかりの大声援。

声援やら手拍子やらが入り混じって、会場中大騒ぎ!

ステージ上のメンバーも実に楽しそうだ。

演奏中の4人を見ていると、まだ、ブレイクする前、ただ純粋に音楽を楽しんでいた無邪気な「CHILDREN」だった頃の姿に自然とリンクした。

もしかしたら、「初心」を思い出す為にツアータイトルを「虹」にしたのかもという思いが一瞬頭をかすめた。

間奏ではメンバー紹介をはさみ

いよいよラストのサビ、メンバーが全員がステージ前方に並び揃って演奏する。

実にいい眺めだ。

スクリーンなんていらない、メンバーの表情が遠目でも伝わる。

素晴らしい演奏だった。

「どうもありがとう 山口!!!」桜井さんの声が響く。

アリーナ・ドームツアーで演奏される「エソラ」「「Marshmallow day」に匹敵するほどの一体感だった。

どうして今までのライブで演奏されなかったの?と疑問に思えるくらいの素晴らしさ。

まさにツアー「虹」開催決定を知った時、頭の中で流れた「虹の彼方へ」そのものだった。

しかも「通り雨」で雨が上がり「虹の彼方へ」で虹が出る。まるで2つの曲が融合し、1つの曲になるようなセットリストの流れも最高だった。

アンコール


アンコールの大きな手拍手が会場中に鳴り響く。大きな歓声に迎えられ、ラフな格好に着替えたにメンバーが再度登場。

名もなき詩


アンコール一発目は「名もなき詩」

本編の流れからしてイノセントワールドがくると思いきや、意外なセレクト。

今までライブで何度も聴いた曲だが、ホールで聴く「名もなき詩」は何かが違う。

言葉が寄り添ってくる感じだ。そして力強い。

「あるがままの心で生きられぬ弱さを
 誰かのせいにして過ごしている
 知らぬ間に築いていた自分らしさの檻の中で
 もがいているなら
 僕だってそうなんだ」

辛い人間関係の中でもがきながら生きる。それでも生きていくと新たに決心した瞬間だった。

Tomorrow never knows

イントロが鳴った瞬間大声援と大きな手拍子が。

「とどまる事を知らない」と歌い出した瞬間に手拍子がピタッとやむ。

今日の観客は分かってるなぁとふと感じた。

ミスチル最大のヒット曲であるこの曲。

マイナー寄りの本編から、アンコールは誰もが知る曲が並ぶ。会場も少し雰囲気が変わる。

しかし演奏に実に力が入っている。

一番驚いたのが、ラストサビ前の

優しさだけじゃ生きられない
別れを選んだ人もいる
再び僕らは出会うだろう
この長い旅路のどこかで

この後で、通常なら照明が両サイド、下から上へラストサビを盛り上げるために実に壮大な照明演出がされるのだが

今日は一切なし。

この瞬間、やっぱり今日は演奏で伝えたいんだなぁ。と実感した。

そして桜井さんのボーカールも、一切疲れを感じさせず、アンコールに入り更に声に艶がでてきている感じだ。

どこからそんな声が出るの?というくらいCDをもはるかに超える完璧なTomorrow never knows だった



MC


桜井さん「いや、今日とても一日楽しかったんで出来るだけ忘れないでいてほしいという想いを込めて、正反対のタイトルの曲をお届します」



あんまり覚えてないや

HOMEツアーのアンコールでこの曲をやった時は「ミスチルが近所の商店街にきたと思って聴いて下さい」と言っていたが、まさにそんなイメージだった。

なんというか距離が物凄く近い。物理的というより心理的な意味での距離だ。演奏が観客に寄り添っているという感じか。

こんなに素晴らしいライブ「絶対忘れたくない」「でも日常に埋もれて忘れていくかもしれない」色々な想いが交錯して、感極まってくる。

いよいよライブもラストに近づいている・・・そう感じた。

MC



桜井さん「どうもありがとう。それでは今日の最後。お別れそして日常に戻る前に・・・きっといろいろあるよね。色々あるんだ、どうせ。でもそんな自分たちや皆さんを称えるそんな曲です」



忙しい僕ら


ラストにふさわしい曲だった。

忙しい僕ら」は色々な感情が駆け巡って忙しいという意味だが

出だしのフレーズ「泣いて、笑って・・」を聴いて、まさに今日のライブを表わしている、そんな気がした。

色々な感情が入り乱れたライブもいよいよ終わる・・・。

楽しい時間も終わり、また明日から、退屈な日常が始まる・・・

沸き上がる複雑な感情を代弁するかのように、桜井さんの歌声が響く。

「忙しい僕らは日々を刻んでいく」

最後の曲が終わる瞬間、このフレーズがライブという特別な空間と、日常との狭間で鳴り響いた。
 
ライブ終了後


あっという間に夢のよう時間は過ぎ去った。

いつもなら、ライブ終了時に虚しくなることが多いが、今回はなぜかすがすがしい気持ちだ。


しかし、このライブレポの冒頭で語られた「ツアー虹を開催する目的」。

結局はっきりした理由はメンバーの口から語られる事はなかったが、演奏と歌を通じて自分が感じたその答えを次の記事で紐解いていく事にしよう・・・・。


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皆思い思いの感情を抱え、新たな日常へと歩き出した。




■ホールツアー「虹」山口公演セットリスト



01 おとぎ話(新曲)
02 水上バス
03 優しい歌
04 彩り
05 you make me happy
06クラスメイト
07 PIANO MAN
08CANDY
09妄想満月
10もっと
11 傘の下の君に告ぐ
12 マシンガンをぶっ放せ
13 WALTZ
14 血の管
15 こころ(新曲)
16 くるみ
17 GIFT
18 HERO
19 足音~Be Strong
20 通り雨
21 虹の彼方へ

アンコール
22 名もなき詩
23 Tomorrow never knows
24 あんまり覚えてないや
25 忙しい僕ら(新曲



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※MC・歌詞の内容等は、わたし自身と同行者、参加した知人による解釈の為、実際の言葉と一部ニュアンス等が異なるものもございますのでご了承ください。

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