ミスチル「お伽話」の歌詞解釈

forest-1669338_640.jpg
※写真はイメージです

ホールツアー「虹」の1曲目に何の前触れもなく披露されたMr.Children の最新曲「おとぎ話」

ライブの1曲目という重要な位置づけにに演奏されるほどの曲ですが、現段階ではまだ謎だらけです。

今回は、この新曲について「歌詞解釈」「曲解説」をメインにお伝えします。


まずは歌詞の紹介です。


「おとぎ話」

別にもう上手くなんてやろうと思ってない
そもそもこうして今俺が暮らしてる自体が
おとぎ話みたいで笑えてくるんだ

ある人は覚醒剤で警察に連行されて
ある人は猥褻行為を雑誌に暴かれた
どちらかって言うと俺はそっち側の人種

泣いても笑っても一度きりのライフ
札束を積んでも引き返すことは出来ない
悔やんでも悔やんでも
悔やみきれないことがあっても
それはそれでもうどうしようもないこと

誰かが落とし穴を楽しそうに掘ってる
俺もまた負けじとスコップを片手に握りしめる
さぁ間抜けな奴はどっかにいないかなぁ

意味もなく誰かを傷つけたい日もある
真っ当ってのがなんだかわからないし知りたくもない
逃げても逃げても
どこまでも追いかけてくるんだろう
自分自身ていうもんに

泣いても笑っても一度きりのライフ
札束を積んでもやり直すことは出来ない
洗っても洗っても
こびりつくいやらしさがあるけど
それはそれでもうどうしようもないこと

清らかでいようなんて今更思ってない
だけどもそうあれたらなってどこかで願ってる
おとぎ話に出てくるような間抜けな奴は
どっかにいないかな


                                 

                         
歌詞解釈


別にもう上手くなんてやろうと思ってない
そもそもこうして今俺が暮らしてる自体が
おとぎ話みたいで笑えてくるんだ

いきなりちょっと投げやりな言葉から始まります。

この「俺」は過去に何らかの過ちを犯した人物だと憶測できますが、今の自分の生活を「おとぎ話」に例えています。

「おとぎ話」とは、いわゆる「桃太郎」的な子供に聞かせる伝説・昔話などですが

曲中では「犯罪者の日常」=「現実離れしている空想的な世界」=「おとぎ話」として例えています。


ある人は覚醒剤で警察に連行されて


覚醒剤と聞いてまず頭に浮かぶのは、清原和博さんでしょう。あの逮捕は衝撃的でしたからね。


桜井さんはミュージシャンですから、もしかしたら過去に覚醒剤で逮捕されたミュージシャン ASKA  槇原敬之 中村耕一(元J-WALK) 大森隆志(元サザンオールスターズ) sakura(元L'Arc〜en〜Ciel)  西川隆宏(元DREAMS COME TRUE) 岡村靖幸 あたりの全体をさして言っているのかもしれません。






ある人は猥褻行為を雑誌に暴かれた


これは ベッキーと「ゲスの極み乙女」のボーカル・川谷絵音の不倫騒動をさすのでしょうか?
 

それとも例の育休議員でしょうか?

 
「雑誌」=「週間文春」?


さすがに歌詞に「不倫行為」とは書けないから、「不倫」を「猥褻」に置き換えたんでしょうね。

どちらかって言うと俺はそっち側の人種


ズバリ言ってきましたね。

もしかして、桜井さん自身の過去のプライベートでの出来事からのフレーズだと思われます。

泣いても笑っても一度きりのライフ
札束を積んでも引き返すことは出来ない
悔やんでも悔やんでも
悔やみきれないことがあっても
それはそれでもうどうしようもないこと

人生一度大きな過ちを犯してしまうと、なかなか元には戻れないですからね。特に芸能人や著名人はイメージが命ですから。

これは自分たち一般人にも通ずるものがあります。

自分は「札束を積んでも」というフレーズから、保釈金を連想しました。
 
誰かが落とし穴を楽しそうに掘ってる
俺もまた負けじとスコップを片手に握りしめる
さぁ間抜けな奴はどっかにいないかなぁ

この「誰かが落とし穴を楽しそうに掘ってる 」はマスコミや雑誌社がスクープを狙っている姿だと解釈します。

「俺も~」のくだりは、例えば「いじめ」であったり「出世競争」であったり、日常に起こり得る様々な相手を陥れようとする行為を連想しました。

洗っても洗っても
こびりつくいやらしさがあるけど
それはそれでもうどうしようもないこと

まるで手にまとわりついた油汚れのように、人間のこころにしみつくいやらしさはなかなか落ちないもの。

誰もが心の中に持つ人間の本質とも言えるかもしれませんね。

清らかでいようなんて今更思ってない
だけどもそうあれたらなってどこかで願ってる

この曲が演奏された「ホールツアー虹」のMCで桜井さんは、「僕を筆頭に、各メンバー表面化されていないだけで色々な事があった」と語っています。

そう、完全無欠な人間などいないですからね。人間年齢を重ねると、どうしても清らかな心であり続けるのは難しいです。
 

この2行からは「HANABI」の「透き通ってく水のような心であれたら」を連想させます。

おとぎ話に出てくるような間抜けな奴は
どっかにいないかな

「おとぎ話に出てくるような間抜けな奴」=「マスコミの餌食にされる有名人(芸能人、政治家、スポーツ選手など)」

一般市民であるわたし達がTVやネットでマスコミの面白いネタを探す様を表していると解釈します。

このフレーズは「他人の不幸」を喜ぶ人間の本質を表しているようです。

もしかしたら、一般市民同様、桜井さん自身もそうなのでしょうか?



以上歌詞解釈でした。

歌詞を読んでもらったら分かる通り、この曲を一言で言えば「社会風刺」の曲です。

過去のミスチルの作品で社会風刺といえば

「every body goes」「マシンガンをぶっ放せ」「フラジャイル」「タガタメ」「So Let's Get Truth」

あたりを思い出しますが、同じ社会風刺の曲でもちょっとタイプが違いますね。

この曲で桜井さんが伝えたかった事とは?


①人の心というのは本当に弱いもの。「一瞬の気の迷いで人生を台無しにするから気をつけろよ」というメッセージ

②マスコミ批判をしつつ、実は皆それを楽しんでしまっている

③俺(=桜井さん自身)は皆が思っているほど清らかな人間ではないんだよという心の中の声

桜井さん自身過去にもプライベートな事でマスコミに追いかけまわされた経験があります。

そこから歌詞の「俺」が桜井さん自身を連想させ、妙にリアルに聞こえますね。

あと、もしかしたらですが過去にAP BANK FESで共演し、1990年代の日本の音楽界を共に支えたASKAさんへ向けた曲とも思えました(深読みしすぎ?)

曲調は

この曲は、スローテンポで淡々と進んでいく感じです。低いトーンの中で、桜井さんの言葉が重くのしかかります。

この曲をミスチルの今までリリースした楽曲に例えようと、過去の曲リストを全て見たのですがどうしても似ている曲が思いつきません。すみません。

もう一つの新曲「こころ」はすぐ思い浮かんだんですが・・・。

ライブではメンバー4人+ピアノ・アコーディオン・トランペットの7人構成で、コンピューターで事前にレコーディングした音は使用されず、全て生演奏で披露されました。

よってアレンジに関しては、実際に音源化されるものと異なるかもしれませんが非常に、落ち着いた感じで特にJENのドラムの音、リズムが曲と合っていて心地よく響きました。

シングルとしてどうか?

もう一つの新曲「こころ」と同じで、シングルとしては向いていないかと思います。

歌詞に関しては、話題になりそうなフレーズを含みますが、曲全体のインパクトとしては少し弱いかもしれません。

アルバムの中盤を支えるような曲ですね。

さいごに

この曲が、ライブの1曲目にいきなり演奏された時はいきなり心をわし掴みにされた感じでした。

決して派手で盛り上がる曲じゃないけど、音とフレーズが心に突き刺さる、心の中に静かにかたりかけてくるような曲。

「こころ」と同じく今後のミスチルに期待せざるを得ない、そんな楽曲です。


以上「おとぎ話」の歌詞解釈でした。



関連記事
ブログパーツ