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「インマイタウン」年末の独特の雰囲気を、そのまま真空パックしたような楽曲

今年もインマイタウンの季節がやってきましたね。

「年の瀬にインマイタウンを聴く」これはインマイタウンファンにとっての毎年恒例行事で

2週間限定のささやかな楽しみではないでしょうか。


曲の舞台は年末

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「インマイタウン」という楽曲は、ミスチルとしては非常に珍しく「季節を限定とした」楽曲となっています。

以下インマイタウンの歌詞です。

年末に目眩がして 立ち止まる人波」

「このまま このまま 今年も終わるよ」

このように、歌詞にはっきりと「年末」とでてきます。

インマイタウンは「年末の独特の雰囲気を真空パックし、そのまま閉じ込めた」そんな楽曲です。


レコーディングも歳の暮れに

田原さんがレコーディングに関して以下のように語っています。

「年の暮の最後に゛この曲だけは完成させたい゛とメンバーで話し合い、何とか完成させた。

年末独特の雰囲気を大切にしたかった。その気持ちがすごく詰まっている。

夏だと全く違った曲になる」


やはり年末にレコーディングをした事が、曲の独特の雰囲気を生み出しているんでしょうね。


ただ、年末を歌っただけの楽曲なのか?

主としては「年末に浸る」というのが曲のテーマだと思いますが

もう一つの裏テーマが、夢をなくしてしまった大人への応援歌。

人生に少し行き詰った大人に対するメッセージソングだと勝手に解釈しています。


以下冒頭の歌詞

「年末に目眩がして 立ち止まる人波
フワフワした足取りで踏む
水溜り

「ぶつかっても謝んない この町のしきたり
比較的 平常心でやり過ごせてる
このまま このまま
流されて my town」


主人公は、せっかくの年末だというのに、独りで街を歩き彷徨い、人にはぶつかられ、水たまりを踏んでしまい、さんざんです。

曲中では年末の一コマですが、これは、主人公の人生そのものを表わしていてような気がします。

それを象徴するように、歌詞に「流されて」と出てきますが

「人生そのもの、周りに流されて、目標も無くただ何となく生きているだけ」


そういった感じです。

水溜りは人生における様々な困難の例え。

平常心でやり過ごせてるは自己主張をしない、事無かれ主義を表しているようです。



これらの困難に対して

次に歌詞は以下の4行へと続きます。

「処が変われば 己も変われる
戯けた姿も生きる道
瞳を閉じれば 自由は広がる
虹の橋 渡ろう」


応援歌と解釈したのはこの4行からですが

人生ある程度経験を積むと、どうしても自分自身で可能性を狭めてしまう所がありますよね。

「もう自分はいいや」とか「もう諦めた」とか

正直、夢や希望を語りづらくなってしまうというのが本音です。


歌詞の4行から

「環境や目先を変えてみると、思わぬ発見や変化があるかもしれないよ」


桜井さんのそういったメッセージが隠されているような気がします。


ハモリが曲の聴きどころ

この曲の大きな魅力の一つに「ハモリの美しさ」があげられます。

「さよなら さよなら
また会う日まで
このまま このまま
今年も終わるよ
Do you know my mind?
Do you know my mind?
流されて 彷徨う in my town」

曲の最後の歌詞の部分ですが、ここで桜井さんの声が2重、3重にもハモリます。

ここのハモリがとにかく美しく、聴いていて心地よい。

ファンの間では「アナザーストリー」や「水上バス」のハモリやコーラスが人気だとおもいますが

ハモリだけで言うと、自分はこの「インマイタウン」がミスチル全楽曲の中で一番好きですね。


「虹の橋を渡ろう」を力無く歌う所に惹かれる

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「処が変われば 己も変われる
戯けた姿も生きる道
瞳を閉じれば 自由は広がる
虹の橋 渡ろう

「虹を渡ろう」とミスチルではわりかし多く出てきそうな表現ですが

ここを、力強く歌うのではなく、敢えて力無く歌う所がに惹かれます。

おそらく桜井さんは、敢えてそう歌う事により説得力を持たせているのでしょう。

20年前は「虹の彼方へ」で、軽快に力強く「Walkin'on the rainbow」と歌っていましたが

同じような言葉でも、長い時を経て桜井さんの表現の方法も大きく広がったような気がしますね。


ライブでの演奏回数は0

残念ながら、これまでのライブの演奏回数は0。

正直、一般リスナーにもファンにも特別人気がある曲とはいえないでしょう。
(ファンクラブ会員が選ぶ「ライブで聴きたい曲BEST30」にも入っていません)

でも「やっぱあのハモリを一度でいいからライブで聞いてみたい」

そう密かに思っている隠れインマイタウンファンもきっといるはず。


ライブで演奏の可能性は?

歌詞が年末限定という事で、通常のツアーで演奏するのは難しいでしょうね。

可能性があるとすれば「ホールツアー」。

2016年、桜井さんはホールツアーに関して「ライフワークにしたい」と語っています。

ホールツアーはレア曲がメインですし、もし今後ホールツアーが開催されるとすれば、狭い会場で響きそうな「インマイタウン」の披露の可能性はあるでしょうね。


さいごに・・・

以上「インマイタウン」についてでした。

地味であまり目立たない楽曲ではありますが、美しいハーモニーと独特の雰囲気が非常におススメです。

普段あまり聴かないミスチルファンの方も、今の時期に聴くといつもと違って響きますのでぜひ聴いてみて下さい。



・・・という事で今年ももう少しで終わります。

最後はインマイタウンの歌詞でお別れです。

「さよなら さよなら
また会う日まで
このまま このまま
今年も終わるよ・・・。」


今年も1年間ありがとうございました。


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