ホールツアー関連記事を書きながら、蘇った15年前のある記憶・・・

今でもあの日の事は、深く、深く脳裏に焼きついている。

さかのぼる事、約15年前・・・・


アルバム「IT’S A WONDERFUL WORLD」が発売され、デビュー10周年記念という事もあり、ミスチルは
2本のツアーを行う予定だった。

1本目はホールツアー「DEAR WONDERFUL WORLD」
2本目はアリーナツアー「IT’S A WONDERFUL WORLD」


これはミスチルにとっても異例な事で、自分はこのツアーが発表された時、心の中での高揚感
「ドキドキ」「ワクワク」する気持ちが沸き上がった

特に楽しみだったのがホールツアー「DEAR WONDERFUL WORLD」のほうで、
人気が出てからのミスチルはアリーナツアーがメインで
ホールという空間で演奏する姿を見た事がなかったからだ。

だいたいホールというのは1500~2000人位の収容人数で、通常のアリーナの収容人数10000人に比べると
はるかに少ない。
たまに地元の高校生の吹奏楽部などが演奏する程の身近な空間でもあった。

だからとにかく、そのホールという特別な空間で、ミスチルがどのようなライヴをするか
見てみたかったし、その空気感を肌で感じてみたかった。

当時も自分はファンクラブ会員で、「広島厚生年金会館」という会場に申し込んだ。

絶対当たる。という根拠のない自信がなぜか当時の自分にはあった。

チケット当落確認日。

チケットは「当選」だった。

心から嬉しかった。

当時の自分は社会人4年目の26歳くらいだろうか・・・。

人生で初めての経験である転勤をしてしばらくの頃で、毎日毎日、家と職場の往復。
知らない土地にいきなり一人で放り出され休みの日も特にする事がない。
まさに「雨のち晴れ」の主人公のような生活を送っていた。
毎日同じ事の繰り返し。楽しみは仕事が終わってから部屋で一人寂しく飲むビールとミスチルの曲を聴く事くらいだった。

つまらなかった・・・。毎日が。

だから余計に嬉しかった。神様からのプレゼントだと思った。

郵便局にチケット代を振り込みに行った日の事は、なぜか今でも鮮明に覚えている。
それだけ特別な出来事だったのだろう・・・。

振り込みからしばらくしたある日の出来事・・・。

辛い仕事も「ライブがあるから頑張ろう」と自分に言い聞かせなんとか乗り切ってきた。

そんな日々を過ごす中、一つの情報が耳に入った。


「 渋谷公会堂公演、延期の知らせ 」




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愕然とした・・・。ショックだった。

しかし、まだこの時点での自分の正直な気持ちとしては
「自分が行く広島公演が中止になったわけではない、桜井さんの体調は心配だけど
しばらく休養したら、またいつもの元気な桜井さんに戻るだろう」
程度であった。



それから、またしばらく仕事だけの日々を送る中、新たな情報が入った


「全公演中止」

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心の片隅に嫌な予感がずっとあった。何かもやもやした得体のしれない感情。ずっと心の奥底に
しまっていたのだ。考え出すと不安が溢れだし、抑えきれなくなると分かっていたから・・・。

それが現実となってしまった。

もう、「悲しみに心が追いつかない」そんな感情だった。

その場で崩れ落ち、しばらく立ち上がる事ができなかった。

しばらくして、落ち着いた後、現状把握をするべく、桜井さんの病気を確認した

「小脳梗塞」

どんな病気なのか、重いのか軽いのか、全く見当がつかなかった。

ちなみに桜井さん自身は、この時の状況をこう振り返っている

『縁起でもないような事を言うようですが、
ここのところ僕は、いつかコテっと逝っちゃうんじゃないかという
冗談みたいな漠然とした不安がありました。
調子良すぎると、いつかしっぺがえしがあるんじゃないかと
想像して怖くなっていきます。
今回のアクシデントは、こんな自分が作り出した負のイメージに
自身がコントロールされた結果のような気もします。
きっと満たされすぎていて、
いいイメージを持つ筋力が弱っていたんでしょう。
病院には僕よりもはるかに重いであろう病状の人がいっぱいいます。
いろんな人がいて、毎日いろんな事が起きているんだよなぁ。
甘えず 腐らず また会う日まで。』


後々調べると、かなりやばい状況だったみたいで、心はいつの間にか
自分の心配から桜井さんへの心配へとシフトチェンジしていった。

一つの事が頭をよぎった。

「もしかしたら、今後一生桜井さんは歌えなくなるのでは?」

ミスチルファンになってからこういった感情に襲われたのは初めてだった。

1997年の活動停止の頃は「いつか必ず復活するだろうから、それまでゆっくりやすんでください」という
楽観的な感情だったから、今回の感情とは全く異なっていた。

「自分のこの先の人生から、ミスチルの未来が消える・・・」

そう考えると、絶望感でいっぱいになった。

20歳の頃ミスチルのファンになって以来、ミスチルの曲が生活の一部になっていて、ミスチルの
新たな活動の情報を聞いたり、新譜を聞いたりする事が、一番の楽しみになっていた。
それを失う事は、つまり自分の人生の一部を失う事と同じだったからだ・・・。

それからの日々というのは、ただただ桜井さんの無事を祈るというものだった。

自分たちファンはそれくらいの事しかできない。

ただただ、不安を抱えながら、病状の回復を祈るだけの日々が続いた。




そういった日々が長く続いたある日、1本の知らせが届いた



ミスチル一夜限りのライヴを行う


桜井さんが病気は回復し、中止になった2本のツアー「DEAR AWONDERFUL WORLD」
と「IT’S A WONDERFUL WORLD」を総括して「MR.CHILDREN IT’S A WONDERFUL WORLD ON DEC 21」を行うことが決定したのだ

dear.png



この時桜井さんはシチューに例えた



無題22 


ファンはこの復活を心から喜んだ、特別な一夜になった・・・。


無題3




と長々と回想してしまいました(;^_^



ここ数年間はこの頃の出来事というのはあまり思い出す事もなかったんです。
それが今年の「対バンツアー」で「one two three」を演奏した事を知り、記憶が少しずつ蘇り
そして今回の「ホールツアー虹」発表で完全に蘇りました

正直、あの時のショックは未だに覚えていて、思い出すと辛いから、心の奥に封印していたのかも
しれません。でも今となって思うと

「桜井さんが、今当たり前のように新曲を書いたり、ライブをしたりしているけど
、それは実は当たり前の事ではない」


と改めて思い出す事ができて、良かったと思っています。

『Tomorrow never knows』の歌詞 「人は悲しいくらい忘れてゆくいきもの」 のように、ついつい

当たり前と思っている事実は普段生活していくうえで忘れがちなんですが、

その忘れてしまっている事柄というのが実は一番大事な事だったりする事に気付かされた、遠い昔の出来事でした。



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