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「重力と呼吸」全曲感想

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ぶっちゃけ、初聴きではちょっと「弱いな」と感じました。

この「弱い」というのは濃いファンではなく一般リスナーにたいしての「弱い」で

つまり、これまでのミスチルの最大の魅力である、キャッチーさとか、分かりやすさとか、そんな事が

どうも弱く感じてしまったのです。

これでは「これまでのミスチルに期待しているリスナーが離れてしまうのではないか」という妙な危機感を持ったほど・・・。


サビでガツーンとくるような曲たちではないかもしれない


サビはおそらく弱いです。

はっきりいいます。

「イノセント」や「名もなき詩」や「HANABI」のような

あの初聴きで、誰もを虜にする

分かりやすく、ストレートに響く「サビ」はありません。

そして歌詞にも、「終わりなき旅」の時に感じた、身震いするような、人生を変えてくれるほどのフレーズも無いかもしれない・・・。


でもそんなサビの凄さ以上のものがこのアルバムにはある

初聴きの感じはちょっと弱いと感じた「重力と呼吸」ですが、このアルバムはそんな単純なものではないと・・・。

繰り返し聴いていると

今アルバムは間違いなく、「ミスチルの最高傑作に匹敵する一枚だ!」

そう感じました。

(これまで自分の中での最高傑作は「深海」「ワンダ」「リフレクション ネイキッド」の三枚)


このアルバムの良さは

ズバリ、『4人の音』が聴こえる所でしょう。

今までのアルバムは、壮大なストリングスに田原さんのギターの音や、中川さんのベースの音がかき消され

ヘッドホンで聴いていても、楽器の音が聴こえない事が多かったのです。

でも今作は違います。

ちゃんとギターやベースの音が聴こえます。

バンドとしての4人の音がはっきりと聴こえるのです。

それは、これまでのミスチルにとって決して当たり前の事ではありませんでした。

アルバムを聴きながら、ライブで演奏する4人のメンバーがはっきりと脳裏に浮かぶ

それはある意味物凄く新鮮で、そしてファンが望んでいた事なのです。


各曲の感想を簡潔に述べます


01. Your Song
02. 海にて、心は裸になりたがる
03. SINGLES
04. here comes my love
05. 箱庭
06. addiction
07. day by day(愛犬クルの物語)
08. 秋がくれた切符
09. himawari
10. 皮膚呼吸





01. Your Song

今アルバムのリード曲です。

リード曲とはいってもこれまでのアルバムの「蘇生」や「エソラ」「擬態」のような派手さも、キャッチーさもおそらく無いです。

でも妙に心地よいし、聴いてて伝わるものがあるんですよね。

CDでは滅多にないJENのカウントも桜井さんの雄たけびも、、おそらく計算では無く、自然と出たものでしょう。

多分、この曲のに秘めたメンバーの想いはおそらくもの凄いものがある・・・とそう感じされる楽曲です。


02. 海にて、心は裸になりたがる

2曲目は「パドル」ヤ「HOWL」などの系譜をたどるアップテンポ軽快ナンバー。

ただただ聴いていて気持ちいです。

歌詞は実はドぎつい「重箱の隅をつつく人」「上から目線」など

日常生活でのちょっと嫌なことを思い出してしまいそうなそんな感じですが・・・

メロディの軽快さとのとの対比がいいですよね。

ライブでは前半か、後半か

ここぞという所で披露されそうなワクワクする楽曲です。


03. SINGLES

イントロでは「斜陽」を彷彿とさせ

ドラムでは、何となく「名もなき詩」を思い起こさせる。

それでいて新鮮で、郷愁、そしてはかなさを合わせ持つ不思議な楽曲です。

個人的には、間奏とアウトローのいびつさが大好きですね。


04. here comes my love

クイーンのマーキュリーの魂がのり移ったのではないか?と思えるほどの楽曲。

通常のミスチルなら曲後半、壮大なストリングスで盛り上がりそうなところをまさかのギターソロ。

曲の意外性と完成度でいえば、間違いなく今アルバムNO.1です。


05. 箱庭

ここでちょっとクールダウン。

何となく「幸せのカテゴリー」を連想させるような楽曲。

この曲が持つ気だるさは、48歳の桜井さんだからこそ書ける独特のものかもしれません。


06. addiction

ここでちょっとダーク系。

「フェイク」「ニシヘヒガシエ」ほど振り切ってはいませんが

どっちかといえば「ピアノマン」に近い感じかなと。


しかし歌詞が「お伽話」の主人公とダブるというか

麻薬に手を出して、辞められなくなった男の話か・・・

でも、酒でも、異性関係でも我々の身近にも起こりうる身近な恐怖、それを感じされる楽曲です。


07. day by day(愛犬クルの物語)

ここで一気に雰囲気が和やかになります。

ミスチル初の「犬」をテーマにした曲。

自分は犬を飼っていませんし、飼った事もありませんが、サビの「DAY BY DAY」の響きに、なぜか泣けてきます・・・

「東京」では共感できず泣けなかったんですが・・・・


08. 秋がくれた切符

ミスチルにしては滅多にない「季節の一部を切り取った」楽曲です。

「インマイタウン」「夏の終わり」「君がいた夏」

桜井さんは季節を限定した楽曲を滅多に作りませんが

季節に特化した曲を作ったら天才的、そう確信しました。

実は・・この曲アルバムで1番か2番目かに好きかも。


09. himawari

楽曲の良さに関しては、もうすでに色んなところで語られているので敢えてここでは語りませんが

前の楽曲「秋がくれた切符」が終わってからの

曲と曲のつなぎ

この無音の中に

さまざまな想いを感じ取る事ができます。

曲間の魅力という意味ではミスチルの全楽曲の中で一番。


10. 皮膚呼吸

今アルバムの中での最高傑作。

そして

ミスチル全曲の中でも間違いなく5本の指に入るほどの名曲です。

まずメロディ

simpleを彷彿させる素直さ、そしてoverのキャッチーさを合わせたような心温まる楽曲。

それでいて

「あんまり覚えてないな」のような懐かしさも感じます。


そして

今アルバムで一番印象的な歌詞

「と、ある日
こめかみの奥から声がして
それで満足ですか?って
尋ねてきた」



デビュー25周年を終えてもなお

まだまだ満足しきれていない、まだまだ前へ進みたい

そんな桜井さんの貪欲さのようなものを感じました。


最後に・・・

以上アルバムの感想でした。


25年経ってもこんな、ワクワクして、泣ける楽曲を奏でる事ができるミスチル。

それを聴けただけで幸せです

ミスチルファンで良かった。

そう思えた、そんなアルバムです。

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